院長ブログ

2011.09.21更新

福島第一原発の循環冷却システムがどうやら順調に稼動しているようです。

これで「不意打ちのようなベント」などの大気への放射能の汚染行為が無くなる事を祈ります。
131-I(ヨード)による汚染は、放射能として半減期が短いため、当面の危険が減りました。

今後は半減期が長い放射性同位元素による影響が心配です。
放射性汚染水による海洋汚染の危険は、今まで人類が経験した事がない事例です。
原発事故当初は、放射性ヨードの影響が強いために海藻(ヨードを含むコンブなど)を摂っていただくように、皆様にお願いしました。
しかし、そろそろ他の放射性同位元素の方が気になります。

いろいろな海産物への放射能汚染の実態が明らかになるまで、甲状腺疾患が有る方々は、安定ヨードを摂取する目的で海藻類を摂るのは中止して下さい。
特に汚染が懸念される90-Srは、内部被曝に強い影響するβ線を放出し、骨に集積しやすい放射性同位元素です。
β線は物理特性からは、汚染を計測する事自体が困難なのも事実です。

しかし、もっと心配なのが、中性子線を放出するPu(プルトニウム)です。

3号炉は、ご存知の通りウランとプルトニウムを混合したMOX燃料を使用していました。
ニュース報道から3号炉の燃料プールの話題が消えています。

汚染により一番心配な放射性同位元素の情報が消えています。

また意図的に報道統制されているのでしょうか・・・??

投稿者: いしかわ日暮里クリニック

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