院長ブログ

2011.02.22更新

以前より明白であった事実ですが、やはり統計でも、「明らかに30~40歳台の女性の乳癌検診ではマンモグラフィでは、高濃度乳房となり微小乳癌を見逃す事が多い。このため検診の一貫としてエコー検査を追加すべきかどうか?」という話題でした。

自治体レベルでの乳癌検診(公的検診)の目的では「自治体に生活する方全体での乳癌による死亡率を減らす」という大前提の目的があり「乳癌エコー検診は1年に1度行なえば、4~5mmの病変を無理に診断しなくても(見なかった事にして・・・!!)次年度の検診でピックアップして増大しているかを評価すれば、生存期間に大差ない」との話題でした。

しかし、すべての疾病の対応では『早期診断、早期治療』が原則です。

検診という限られた公的予算の中で『自治体に居住する検診対象者全体の統計的手法』としては、確かに予算という観点で、ある程度妥協しなければならない部分もあります・・・

これは、あくまでも検診のレベル。「超音波(エコー)検査まで、公的予算の中で行なう。」という前提です。
でも、もし次年度に検診を受けられなかったら・・・
恐ろしい事になる。
確実に癌は進行する。

一方で『侵潤性乳癌患者さんでは、全身転移が無いと診断されている方でも、血液中に癌細胞が多数流れている。』という事実が報告されています。


あなたは『もし御自身の乳房に微小の乳癌が存在していても御自身が知らないうちに「癌がある事を隠されて、次来度の検診まで黙って経過観察とされていたら・・・
安心して検診を受けられますか?』

『保険診療で必要な医療費を払って、早期診断を求めませんか?
癌を否定できない腫瘍があったら、1年黙って待ちますか?』
この選択肢さえ知らされず、癌が進行しても納得できますか?

いろいろな事を考えされる勉強会でした。

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投稿者: いしかわ日暮里クリニック

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